グループホーム型コミュニティ

【茨城県つくば市】自然生クラブ

自然生クラブ

障害者とスタッフが共に暮らし農とアートに取り組む

「自然生(じねんじょ)クラブ」は、茨城県つくば市に拠点を置くNPO法人で、筑波山の麓に広がる自然豊かな環境の中で、知的ハンディキャップを持つ人々(利用者)とスタッフが一緒に生活し、有機農業を中心とした環境運動やアート活動を通じて互いに支え合うコミュニティを築いています。
現在、利用者の一部はグループホーム「森の家」や「宙の家」に住み、残りは自宅から通っています。

一緒にやる施設を大切に

筑波大学で教育哲学を学んだ設立者の柳瀬敬さんは、従来の学校教育に疑問を抱き、「生きること自体が学びの場になる」という考えのもと自然生クラブを始めました。障害者のために何かをするのではなく、「一緒にやろう」という姿勢を大切にしています。施設ではルールを最小限に抑え、利用者一人ひとりが自分のペースで生活できる環境が整えられています。

有機農業と環境保全

筑波山麓の田畑を活用し、農薬や化学肥料を使わない有機農業を実践しています。収穫した米や野菜は利用者とスタッフの生活に役立てられ、一部は販売されて利用者の収入源にもなっています。
また、炭焼きや里山の整備など、自然環境の保全活動も行っています。

芸術活動

絵画、ダンス、太鼓などの創作活動が盛んで、特に「創作田楽舞」という独自のパフォーマンスは国内外で評価されました。
1996年からヨーロッパやアジアの演劇祭に参加し、リトアニア、デンマーク、ベルギー、香港などで公演を行ってきました。
また、利用者のアート作品は展示会やオンラインギャラリーで発表され、個性豊かな表現が注目されています。

概要

JINENJOサーカス(2024年11月3日公演)