地域の話題 -宮城県

【宮城県気仙沼市】マコモ龍宮城

マコモ龍宮城

マコモを資材としたエコビレッジのお手本となる建築物

マコモ龍宮城は、宮城県気仙沼市を拠点とする株式会社リバーヴが運営する、自然素材を活用して建築された施設です。
完全予約制で、地域の人々が集うコミュニティスペースとして無料で使用することが出来ます。
この施設は、マコモ(真菰)と呼ばれる植物を中心に据えています。
マコモは縄文時代から日本で利用されてきたといわれるイネ科の植物で、川辺や湿地に自生し、古くから食用・薬用・神事に利用されてきました。

マコモについてはこちらのページでも解説しています。

プロデューサーは山納銀之輔氏

山納銀之輔

マコモ龍宮城のプロジェクトリーダーは、エコビレッジビルダーとして著名な山納銀之輔さん。
山納さんは、「マコモ龍宮城はタダの建築じゃない。『衣・食・住・医・癒・育』と関連したエコビレッジのお手本です」と話しています。

株式会社リバーヴの小野寺光広社長は、マコモ龍宮城プロジェクトについて、このような想いを語っています。

「気仙沼は、あの震災があり、我々は愛用者の力によって復活できた会社です。
本当にたくさんのご支援をいただいて、それのご恩返しになればということで、みんなが集まるスペースを作りたい、みんなの心が育まれるコミュニティを作ろうという思いがありました。震災から10年経って、いよいよ着手しようということになったのです。
最初は普通のハウスメーカーに作ってもらおうとしたのですが、6月1日に出雲大社でマコモ祭りがあり、そこで出会ったのが銀之介さんでした。
その銀ちゃんからストロベールって知ってる?っていう話が出てきて、藁の代わりにうちの原料であるマコモを活用したマコモベールと、マコモでレンガを作るマコモ日干しレンガというのと、あと漆喰にマコモを入れて作るという、究極のエコロジカルハウス。これをみんなの手で作ろうではないか。その方が夢があるんじゃないかという話で、銀ちゃんと共にマコモベールハウスというものを着手しようということになったわけです。」

建築方法

土壁は土、マコモわら、マコモ発酵繊維、籾殻で作られています。土、籾殻、マコモ発酵繊維を足で捏ねて木枠に入れて形成した日干しレンガを積み上げることで耐震強度が木造の4倍になり、1100年も持つとされる丈夫さが特徴です。
また、マコモのわらを圧縮してブロック状にしたものを積み上げて壁を作ることで高断熱、調湿効果を高めています。
さらに、マコモ漆喰や麻漆喰を活用することで、体温を上げ免疫力向上効果が期待されます。

マコモ風呂

施設の目玉の一つが「蘇生マコモ風呂」です。
マコモを使った風呂は、浄化やリラクゼーション効果が期待され自然治癒力の向上や心身のリフレッシュを期待することが出来ます。


概要

山納銀之輔氏に聞く マコモ龍宮城プロジェクトとは!?