農的コミュニティ

【千葉県鴨川市】小さな地球

小さな地球

「いのちの彫刻」を守り続ける

「小さな地球」は、千葉県鴨川市の釜沼(かまぬま)集落にある持続可能な社会を目指すコミュニティです。このプロジェクトは、林良樹さんが1999年に移住して以来、地域住民やジャンルを超えた様々な都市住民と協力して進められています。
移住以来、「美しい村が美しい地球をつくる」をテーマに人と人、人と自然、都会と田舎、私と地球をつなげ、棚田保全活動、地域通貨あわマネー、釜沼木炭生産組合等々、多様な活動を行い、2019年の大型台風被災後、元村長の古民家、棚田、山林などを含む約2ヘクタールの土地を共同購入し、ゲストハウスやタイニーハウスビレッジ、オーガニックマーケット「awanova」、ギャラリーくら、マイクロツアー「あわたび」、森のリトリート、大学や企業の研修など活動はさらに広がっています。

小さな地球 共同代表 林良樹さんの話

林良樹

『僕は、若い頃から学校や社会に自分の居場所が無いと感じ、色々な職業や国を転々と旅をしました。
そして31歳の時にこの土地にたどり着き、やっとここで生きていけると思いました。
この大好きになった集落が高齢化で耕作放棄地が増え、疲弊していくのを見て、これを守りたいと思うようになり、2007年から集落の長老たちと「釜沼北棚田オーナー制度」を始めました。
この地域は1300年前から稲作が始まったと言われています。
無名の人たちが森を切り開いて、田んぼを作り、里山文化をつくっていきました。
奥山は神と動物の領域として手をつけずに、自然をすべて破壊せずに、人と自然が調和した空間、里山がつくられきたのです。
それは、「いのちの彫刻」だと思っています。』

『今、日本人が作り上げてきた世界に誇る里山文化が、日本中で消えようとしています。
僕はその里山という「いのちの彫刻」を引き継ぎ、未来へ手渡すため、棚田オーナー制度の他、無印良品さんと一緒に「鴨川里山トラスト」、造り酒屋の寺田本家さんと一緒に「天水棚田でつくる自然酒の会」、千葉大学、東京科学大、明治大学、神奈川大学、武蔵野大学、ドルトン学園の研修など、企業や大学、都市住民たちと連携して、村の休耕地をみんなのシェアファームにし、日本の原風景が残る美しい里山を「地縁血縁を超えたふるさと』にしていきました。』

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